2025 EXPO Osaka Signature Pavilion
2025 大阪・関西万博シグネチャーパビリオン基本・実施設計・工事監理業務 *on goingThrough this pavilion, we engaged in restorative design by challenging to restore the natural environment through the architecture. With partnerships, we are currently developing and testing new concrete (HPC) which uses seawater and carbon fibre reinforcements to be used as the modular wall panelling system. More updates to follow.
このパビリオンではリストラティブ・デザインを実践し、建築を通して自然環境を回復することに挑戦しています。
1、“海” で広がる低環境負荷建築システムの開発
・貴重な真水資源の保全
海水練りコンクリートパネル(HPC)
→建築かつ展示の空間単位であるセル(キューブ状の鉄骨ユニット)は、真水を使用した一般的なコンクリートではなく、このパビリオンのために新しいレシピで開発した海水で練ったコンクリートパネル(HPC)によって構成されています。このHPCは緊張材として、鋼線の代わりに炭素繊維ケーブルを使用していることで真水ではなく海水で練ることが可能になり、長寿命化等の多くの革新性をもたらします。実際の製作では大阪湾の海水で打設することでメッセージを広く伝えることを目標としています。
<海水練りコンクリートパネル(HPC)の革新性>
・全世界的な課題である真水消費を海水に置き換えるアイディアの パブリックスペースでの実証
・海水配合で得られた圧縮強度向上に伴う使用セメント量の削減
・塩害やアルカリ骨材反応に対して強い耐性を持ち途上国の沿岸の都市整備に貢献できる可能性
・移設及びリユースにも耐える 長寿命建材化
2、海運モジュールによって高効率化
・鉄骨構造フレーム
セルの構造には、海運の基本モジュールであるコンテナの生産・流通システムを 応用して作られたプレファブリケーションの鉄骨構造ユニットが使用されています。既存の海運モジュールに則っとることで、効率的な生産と輸送コスト削減を叶えることができます。
3、いのちの循環
・リユース・リパーパス
長寿命化されたコンクリートパネルと、海上輸送コストを抑えられる鉄骨構造 ユニットは、会期終了後のリユース、リパーパスの可能性を広げることができ、我々はそれを(いのちの循環)と見立てて計画しています。
Site : Osaka, Japan
Program : Pavilion
Site area : 1635m2
Building area : 758.79m2
Total floor area : 932.26m2
Size : 2 storeys
Structure : Steel Structure
Structural Engineer : yasuhirokaneda STRUCTURE, Masanori Moachida, EOS plus
建物名:いのちめぐる冒険
所在地: 大阪、夢洲
主要用途:パビリオン(展示場)
敷地面積: 1635m2
建築面積:1035m2
延床面積: 1317m2
規模: 地上2階
構造形式: S造
発注者:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
プロデューサー:河森正治(アニメーション監督、メカニックデザイナー、ビジョンクリエーター)
クリエイティブディレクション:朴正義、馬場鑑平(株式会社バスキュール)
建築デザイン監修:小野寺匠吾(小野寺匠吾建築設計事務所)
構造デザイン監修:金田泰裕(yasuhirokaneda STRUCTURE)
照明デザイン監修:大好真人(大好照明 DAISUKI LIGHT inc. )
■設計体制
基本設計:
小野寺匠吾建築設計事務所(意匠)、yasuhirokaneda STRUCTURE(構造)、MOCHIDA建築設備設計事務所(機械・給排水設備)、有限会社EOS plus(電気)
実施設計:
鹿島建設・小野寺匠吾建築設計事務所グループ
[ 小野寺匠吾建築設計事務所(意匠)、鹿島建設株式会社(構造、設備、電気)]
工事監理:
小野寺匠吾建築設計事務所
建設工事・解体撤去:
鹿島建設株式会社
Photography (of the model) by Ichiro Mishima